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八洲学園大学ブログ

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八洲学園大学開学までの歩み ~理事長 和田 公人の開学日記 Vol.4

長女の小学校受験をきっかけに、 「親が家庭教育を学ぶ場が必要だ」と考えて、和田はいろいろな人に会ってきました。 そして、文部科学省に思いをぶつけてみると、「八洲さん、どうですか?」と思わぬ一言が。

その一言から、開学に向けた葛藤の日々が始まりました。 わずかな情報を頼りに家庭教育学会の会長を訪ねてみると、 そこに意外な出会いがあったのです。
和田が抱いていた疑問は少しずつ、 「八洲学園大学」という実体を持つようになってきました……。

八洲学園 理事長 和田 公人

 
平成14年1月 学長

「八洲さんどうですか?」と言われて帰ってきたが、さてどうしたものか。
周囲のさまざまな人に「家庭教育の大学をどう思うか」と尋ねまわった。
「家庭教育って何をするの?」がほとんどの人の反応である。子どもに対して家庭で何をすべきか、という問題意識を持っていない限り、「家庭教育」の具体的なイメージが湧かないようである。勉強は学校でするもの、家ではしつけくらいという意識なのだろう。それが普通なのかもしれない。

しかも、家庭教育学があるわけでもなく、そんな学部を持っている大学も存在しない。そんな状態で「家庭教育の大学」と言われて、すぐに意見を言える人が少ないのも仕方ない。
詳しく内容を説明すると、ほとんどの人が「おもしろい」「いいですね」「必要ですね」といった感想に変わる。

ということは、家庭教育の大学を作るということは、「家庭教育」とは何か、その必要性・重要性の啓蒙から始めなければならないということになる。とてつもない大変な仕事である。しかも、「家庭教育学」というものを確立しないかぎり大学とはなりえない。

ここは、まず家庭教育学会を頼るしかない。そこで、会長を訪ねることにした。正直、お名前も知らなかった。だが、お会いして話をすれば何かヒントが得られるかも知れない。先日お会いした副会長の方を通じてアポイントをお願いした。
その結果、千葉の自宅へおうかがいすることになった。これまでもそうだが、私は誰かに会ったり、どこかへ出かけたりする場合は常に一人である。今回も、一人で地図を頼りに会長宅を尋ねた。いかにも学者の応接間という雰囲気の、本がいっぱいある部屋に通された。筑波大学の副学長をされていたというから、いかにも学者風の方と勝手に先入観を持っていたが、お会いしたらまさしくそんな風貌である。家庭教育学会の活動状況が聞けたり、この分野に詳しい人を紹介してもらえたりすれば十分だろう程度に思っていた。

しかし、話を聞いている間に印象がまるで違ってきた。
「学生」のことを「お客さん」と呼んだり、勝手に休講する教員のことをけしからんと言ったり、世間からすれば普通かも知れないが、大学関係者から見れば革新的なセンスである。学者としてだけでなく、経営者としても立派な方である。
この人が学長であれば、家庭教育の大学が作れるかも知れない。そう思った瞬間に、「学長を受けてもらえませんか」と言っていた。さすがに即答は得られなかったが、「検討してお返事します」と期待の持てる言葉をいただけた。

それから数日して、副会長を通じて「副会長が全面的に協力するという前提で学長を受ける」という返事をもらった。
トップ人事がうまくいけば、あとは何とかなるというのが私のこれまでの経験である。今回もまさしく、その通りである。この学長、予想以上に適任者である。いや、日本中探してもこれ以上、今回の大学に相応しい学長はいないのではないだろうか。もちろん、学者として業績も大したものだが、一人で膨大なカリキュラム体系を構築し、大学設置申請の書類も一人でどんどん書き上げる。しかも経済界との人脈もあり、優秀な教授を学界、経済界からどんどん連れてきてしまう。

最初は私の方でほとんどの仕事をして、学長からはアドバイスだけもらえればと思っていたのとは大違いである。おかげで、私の仕事がどんどん少なくなって、大学新設という大事業にも関わらず、それなりに休みも取れたほどである。

ところで、家庭教育の大学となれば対象は主婦や社会人の方になる。毎日大学に通えるはずがない。それより、家庭の教育力をなんとかしたいというのが大学開設の動機である。定員100名や200名の大学を作っても何の解決にもならない。

となれば、選択肢は一つしかない。通信教育である。主婦の方が対象となれば授業料は極力抑えなければならない。
となるとITを活用し、通信教育の事務経費をできるだけ抑えるしかない。もともとITは私の専門分野である。なので、ITを活用した教育方法は私が、教育内容は学長が担当するという分担で準備を進めることになった。

 

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