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プラチナ・エイジ大学講座

日本人の倫理観-近代日本の文化と倫理観を考える-

まず著名な二人の西洋知識人からみた日本の文化、倫理観を問題として提起します。以後、明治以降の近代の時代を強烈な問題意識をもって生きぬいた文学者、思想家、知識人の個性あふれる魅力的な生きざまを通して近代倫理の諸相を照射してみます。

講師:水野建雄(本学教授)

第1回2009/10/13(火) 13:00~13:45
恥の倫理

西洋の文化は「罪の文化」で日本は「恥の文化」だといったのは、アメリカの文化人類学者ルース・ベネディクトです(『菊と刀』)。恥の文化とは何か、それこはどのような日本人の倫理的構造があるのかを考えてみます。

第2回2009/10/13(火) 13:50~14:35
融合の倫理

明治日本は近代化のために熱心に西洋文化を受容しましたが、そのとき、西洋文化は内側から「衰退」しはじめていました。文化や思想を受け入れる日本独特の受容の仕方を解明しながら、日本固有の「受け入れの倫理」といったものを考えます。ドイツの哲学者K.レーヴィットの日本人論を参考にします。

第3回2009/10/27(火) 13:00~13:45
純粋経験の倫理①

西田幾多郎は『善の研究』で有名な哲学者です。『善の研究』は西田41歳の時の作品ですが、その完成までの若き時代の西田は、凄まじい人生との苦闘を演じました。その経験の過程で獲得した西田の厳しい倫理感を考えてみます。

第4回2009/10/27(火) 13:50~14:35
純粋経験の倫理②

西田の『善の研究』(明44)の中の主題は「純粋経験」という考え方です。青年時代の苦闘の末に到達した思想的境地「純粋経験」は、「天真爛漫なる嬰児の直観」といわれますが、厳しい西洋哲学批判を秘めた西田独特の思想的立場です。

第5回2009/11/10(火) 13:00~13:45
文明論と倫理

福沢諭吉の若き時代の反封建的意識から、明六社への参加と活動、維新政府への批判、対外的危機意識などを、著作とともにたどりながら、福沢の「無気無力の愚民」を克服しようとする啓蒙主義者としての活動と倫理意識を考えます。

第6回2009/11/10(火) 13:50~14:35
求道の倫理

倉田百三は明治から大正期を生きた、『出家とその弟子』や『愛と認識との出発』で有名な文学者・宗教家です。倉田の生涯を規定しているのは、「愛」と「宗教」と「病気」です。倉田が最後に神秘的生命主義にたどり着くまでの生の軌跡と倫理を考えます。

第7回2009/11/24(火) 13:00~13:45
「人間」の倫理

和辻哲郎は近代日本の倫理学研究の第一人者です。彼の名著『人間の学としての倫理学』を取り上げて、「人」「人間」「倫」「理」を分析することによって、「人間(ジンカン)の倫理学」を提示した和辻倫理学の独特な内容を考えてみます。

第8回2009/11/24(火) 13:50~14:35
西洋倫理との比較

日本人の倫理観には、絶対的な価値規準がなく、したがって、「人間(人類)として何をなすべきか」を問うような「普遍的道徳」が存在しない。普遍的道徳を提起したカント倫理学と比較して、倫理的価値の「絶対的」と「相対的」という問題を考えてみます。

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