こんにちは。初めまして。私は北海道札幌市で医療・福祉系の専門学校と幼稚園を経営している前鼻英蔵といいます。珍しい名前で道外には知る限り2世帯しかなく、札幌に6割以上在住していますので、大変ローカルな名前ですし、覚えやすいと思いますので今後ともよろしくお願いします。
さて、私と和田理事長とは7、8年前の専門学校若手経営者の集まりである全専各連青年懇話会でお会いしたのが初めてだと記憶しております。以来専門学校経営についての尽きることない議論を延々としており、6年前にはそういった仲間と共に若手経営者集団をも作りました。その後は公私共々のお付き合いさせて頂き、昨年度より監事に就任させて頂いたという間柄です。今後とも八洲学園と共に発展できるようがんばりたいと思います。
前段でも述べましたが、私は専門学校と幼稚園をしております。いろいろお話ししたいことは多々あるのですが、今回は幼稚園について少しお話をさせて下さい。
幼稚園は文部科学省管轄の学校です。ですから、幼稚園は「先生」と呼びます。保育所は厚生労働省管轄なので「保母さん、保父さん」と呼ばれるのです。もっとも保育所内では「先生」が通称になっていますので、現場では当たり前に「先生」と呼んでいます。今この幼稚園というのがどこへ行こうとしているのかが、幼稚園経営者の一番の悩みどころです。ご存じのように「認定こども園」という制度がスタートすると、幼稚園、保育園というカテゴリーは必要なくなるのです。というのもこども園は対象者を差別しないということが根底にあるのです。それは幼稚園=専業主婦という構図からの脱却なのです。更に保育所=働いているお母さんという構図からの脱却も含んでいます。どういうことか。この認定こども園はお母さんがどういう就労形態を取ろうともこどもに対しては保育も教育も両方提供しなさいというのが(少し乱暴な言い方ですが)、趣旨になっています。つまり、こどもを預けるという事を通して教育も提供する施設というのが認定こども園というものと捉えてください。
私は数年前から年配の幼稚園経営者にこう質問していました。『働いていないお母さんには幼児教育を提供(幼稚園)していて、働いているお母さんには提供(保育所)しないという分け方は正しくない。どのこどもにも均等に教育を受ける機会がなければならないのではないか。そのためには幼稚園とか保育所とかというカテゴリーは必要ないのではないか』と。その答えを探して北や南のキャリアのある先生にぶつけてきました。明快な答えが返る前に認定こども園の制度が出来ました。もちろん、この制度が答えだという先生もいました。私自身も認定こども園について、制度の根幹をなす理屈は十分理解できるものであるし、また指示出来る内容でもあります。では実際この制度を基にした認定こども園が全国に普及するのか。言えることは「否」だけです。理由は先に述べた所轄官庁の担当部局が統一化されていないからです。文部科学省の幼児教育課と厚生労働省の保育課。人事交流はしていますが、これらが統一するという話は聞いていません。ある有力議員が統一して「こども未来省」なるものを提言したそうですが、見事に消えています。「日本の未来は暗い」私の持論です。ですから、私と関わりのある人だけでも明るくしたいと切に思っています。 |