昨今いじめによる自殺や学力の低下などが深刻な社会問題となっています。学校教育や子ども達の将来が心配です。そんな時、友人から森信三著「修身教授録」致知出版社を紹介され拝読しました。この本は、著者である森先生が、戦前に大阪の天王寺師範学校(現・大阪教育大学)で講師をなされていた頃の講義内容を記録したものです。
「教えるはすなわち学ぶことである」「人生2度なし」と教育者としての心構えや人生をいかに生きるべきかを若い学生達に全身全霊を込めて話されていて、私も自分自身を振り返り、反省することしきりです。作家の小島直記氏が「七十のはじめに、この書物で心を洗われた幸せを思う。生きるための原理原則を考え直し、晩年にそなえるために、これ以上の出会いはなかった」と評しているように、教育関係者や学生だけでなく、どなたにもおすすめいたします。
ところで、教育問題を語る時に必ず出てくるのは教師が悪い、親が悪い、社会が悪いということです。しかし、他人の責任を言ったところで何も変わらないのは、他の社会問題と同じです。問題を解決する糸口は、当事者意識を持つことではないかと私は思います。他人の子どもだから関係ないといっても、将来の社会を担う子ども達は国の貴重な財産です。親や教師と一緒に地域みんなで子どもを育てるといった教育に対する意識が必要だと思います。
現在、私の事務所には約10人の大学生がボランティアに来ています。私は、将来社会のリーダーとして活躍してほしいと願い、大学生たちと毎日真剣に接し、学生達のために良いことは積極的に行わせていただいています。もちろん学生から教えられることも多いですし、私自身も一緒に広く社会に貢献できる人間になれるようにがんばろうと切磋琢磨しています。
自分たちの暮らしも大切ですが、何よりも地域社会全体で教育に取り組んでいくことが今求められていると思います。社会を担っていく人間を育てることは尊く、その努力に終わりはありません。
かくいう私も横浜市会常任委員会の教育委員会に携る者として、八洲学園の理事として、森信三先生の足下にも及びませんが、教育のために捨て石になる覚悟で行動していきたいと思います。
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