私は食品会社の経営をしている関係上、昨今の食品偽装問題や世界的な食料品不足、また価格の高騰というのが愁眉の問題となっております。
今回のコラムでは、このような問題を捉え、我々日本人の今後のあるべき姿について考察してみたいと思います。
食料品不足や価格の高騰は、その需要と供給がアンバランスになっていることが問題となっております。まず供給面では、地球温暖化傾向や水不足の問題があり、農業に適している耕作面積が減少しております。それに対して需要面では、世界的な人口の増大、発展途上国の生活向上による肉類や油脂の摂取増加、またバイオ燃料への移行などにより、急激に増加しております。大げさに言えば、世界的な食料の争奪戦が行われようとしております。
その中で我々日本は、国内での自給率は40%(カロリーベース)で他は輸入に頼っています。世界的な食料争奪戦からは避けて通れない状況に陥っているのが現状です。これまではお金を出せば自由に好きなものが好きな量だけ買えたのが、だんだんそうはいかなくなっています。このような中で、これまでの生活レベルを我々日本人が急に低下させるということも難しいことですが、少し立ち止まって、今までの姿を見直してみる絶好のチャンスではないかと思っております。
最近もったいないという言葉がよく聞かれますが、日本では1年間に約1,900万トンの食料が廃棄されています。これは世界の食料援助量(約600万トン)の約3倍に相当する量です。これまで湯水のごとくの言葉のとおり飽食の時代を謳歌しておりましたが、日本人という枠だけでなく、地球人として我々一人ひとりが個人でできる範囲のことをしただけでまだまだ改善の余地があるのではないでしょうか。まず、自らが自分の生活を振り返り、小さな第一歩から始めることが大事だと思っております。
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