「教育の原点は家庭である」ことに基づいた、家庭教育、学校教育、社会教育の融合を図り、もって生涯学習社会を実現すると同時に、すべての人が高等教育の機会を得られることに貢献する。
建学の精神解説
平成12年12月22日、内閣総理大臣の諮問機関である教育改革国民会議の報告「教育を変える17の提案」の最初に「教育の原点は家庭であることを自覚する」と謳われています。しかし、家庭における教育の重要性を認めながら、家庭でいかに教育を行うかについては、今まで研究されることがありませんでした。本学は、家庭において営まれる教育について研究し、その成果を家庭教育に関心のある人々に教授することを一つの使命とします。
学ぶことは 人の本能であり、生涯に亘る営みです。この学びは家庭を基本としつつ、学校や社会の中でも行われます。社会とは地域や職場を含む生活の場を指します。人は必要に応じてそれぞれの場で学びます。人々のそのような学習を支える家庭教育、学校教育、社会教育が相互に連携し融合することは生涯学習社会を実現させる上で極めて重要なことです。これからの生涯学習社会にあっては、初等・中等教育だけでなく、高等教育の機会もすべての人に平等に与えられ、人々は学んだ成果を生かして自己の生活の向上やキャリアアップを図り、社会に貢献できるようにならなければなりません。本学はこのような生涯学習社会実現のために開学しました。
人間性豊かなeラーニングを推進することにより、個人や社会の学習の課題を発見・解決し、新たな道を拓くことのできる資質・能力を養い、高める。
教育の理念解説
本学は、我が国初のインターネット・ライブ配信による大学であり、我が国初の生涯学習学部からなる大学です。本学の教育の理念は、それらの特色を生かして優れた教育を行い、社会に貢献するための、教育の根本となる考え方です。
- ここにいう「人間性豊かな」とは、ヒューマンeラーニングを発展させることにより、教員・学生間の人間的交流で生み出される人間性の豊かさのことです。
- 「eラーニング」は本学の特色であり、eラーニングによって知識・技術を習得し、資質・能力を養いますが、その中には、社会人としての基礎力を養うことも含まれます。
- 「個人や社会」という場合の「個人」には乳幼児から高齢者までのすべてが含まれ、「社会」には企業、地域社会も含まれます。
- 「学習の課題」には、学習をする側の課題だけではなく、学習を支援する側の課題も含まれます。学習を支援する側には、家庭教育・企業教育・社会教育だけではなく、その他の幅広い生涯学習支援も含まれます。
- 「発見・解決」はその後の資質・能力へつながるので、問題発見・解決能力のことです。
- 「新たな道を拓く」もその後の資質・能力へつながるので、創造力のことです。
- 生涯学習は、これからますます流動化する社会を生き抜くためのパスポートになるといわれています。そのため、人々が必要とする学習は多様になり、キャリア・アップのための生涯学習支援、家庭教育、企業教育、社会教育は、それらに対応すべく、つねに新たな道を拓いていかなければなりません。そのような新たな道を拓く資質・能力は、具体的には創造力にほかなりません。
- 最後の「資質・能力」は、以上のすべてを受けており、したがって、「資質」は前出の人間性、「能力」は社会人としての基礎力、問題発見・解決能力、創造力などのことです。