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中田雅敏の研究室便り

ふたたび家庭教育のこと

2009/03/31

 教育職員免許法が改正され、今年から10年ごとに教員免許の更新講習が実施されるようになった。教員の資質の向上と、子供達の学力向上の相乗効果を狙っての施策であろう。「ゆとり教育の見直し」が端緒となって教育内容の充実と教員の指導力の向上が望まれている。愚生の教員免状はどうなるのだろう。

 平成十九年に43年ぶりに全国学力学習状況調査が実施され、その結果がでたらしい。公開か非公開化をめぐって議論をよんでいる。そのような状況の中で、秋田、山形、新潟などの県が学が高いとのことであった。福井県は発表するかどうかを検討中であるらしい。都市部には多くの教育施設もあり、塾や個人教育を受けられる機会も多い。地方だからそれらの機会が少ないとはいえないが、東北地方の各県が学力が高いという結果はどのように考えたら良いのであろう。
 山谷えり子参議院は、一昨日の国会質問に立ち、自らの見解を明らかにした上で、多岐にわたる質問を文部科学相と総理に発していた。愚生の聴き間違いがあったらお許しいただきたいが、確か「東北三県ではまだ核家族化が進展しておらず、三世代同居の家庭が多い。そうした家庭では、世代の知恵が受け継がれ、それが良い結果に繁栄しているのではないか」と述べられて家庭教育の大切さを強調されていた。

 文部科学省では、「親の学び、家庭教育支援」「家庭教育支援チーム」「学校問題解決支援チーム」などを創設して、教育の再生と家庭教育力の回復を図っているとのことであった。また学校運営や教育方法などで、教育が円滑に運べるよう学校での裁量を広げられるよう、国が地方分権を広めるための支援もなされるようである。

 愚生が住んでいる埼玉県の教育委員会では三月の年度末になって早速新しい施策が発表されている。民間出身の高校長が二人採用されたことが新聞で報道された。また3月8日の新聞では「管理職再任用制度」が報道された。埼玉県内の公立の小中高などで校長や教頭が定年退職を迎えても引き続き採用する制度であるらしい。

 経験や知識が豊富な人材を確保するのがねらいだそうである。これも地方分権と教育改革の一環であり、団塊の世代の大量職場退職の影響を考慮してのことであろう。家庭にとっては今まで存在の薄かった父親が、子供との接触時間が増えることは結構なことである。家庭教育に父親が参加することができる良い機会でもある。

 しかし世界の状況は、アメリカに端を発した不況で、日本でも百年に一度あるかないかの未曾有の大不況に突入したらしい。新聞報道では、大会社の雇用打ち切りが社会面に見られない日はない。こうした経済状況の中では、塾通いや家庭教師などによる教育と学力の向上を考慮して「家庭教育」の充実を考えるということも意味があるのではなかろうか。特に大不況になれば人心も荒廃し、家庭の中でもそうした状況を巡って、お互いにギクシャクしたりして家庭内での亀裂も生じるであろう。そうした時こそ家庭教育の大事さを再確認、再認識する必要があるのであろう。

 祖先からのつながりや命の大切さ、自然の恩恵に対する感謝の心などを大切にしたいものである。人が生きてゆくために必要な宗教的な豊かな情操心も、そうした家庭教育の中でしか伝えることはできない。そのような基礎的な人間観を形成してゆく場が家庭なのである。私達は、親としてそのような役割を担っているのだということを認識しながら、自ら実践して行きましょう。少子高齢化社会も生涯学習の実践の上から克服することもできるでしょう。

 幸いなことなのか、不幸なことなのか、日本の不耕作田は、最盛期から三分の一にもなってしまいました。戦後の食糧難の時代に欠食児童と言われる子供達もおりました。昼食の弁当もない子供達もおりました。その後日本人の勤勉の精神は、山を開墾し、野を耕して田畑の増産を図ってきました。しかしいつの間にか気がつくと食料自給率は30パーセントを割ってしまっています。昨日まで飽食暖衣な生活を貪っていた日本は、今日は未曾有の大不況に見舞われているのです。耕作地の三分の一を占める不耕作田をもう一度復活すれば食料自給率は高まることでしょう。できるところから始めてみましょう。

 家庭教育アドバイザーの資格を取得して本学を卒業した学生さん達が、この資格を活用する道を、今自分たちの手で切り開こうとしています。近所の子育てで悩んでいる相談にのってあげたり、独居老人を見舞ったり、議員さんの秘書をしながら家庭問題の相談にあずかったりしている卒業生がいます。今はまだ小さな活動ですが、いずれ大きな輪となって、家庭教育アドバイザーネットワークを立ち上げることになるでしょう。それまで私たちもできることから始めてみましょう。

 家庭教育はまず親としての自覚から始まります。親としての自覚が家庭教育の原点です。「しっかり抱いて、そっと降ろして、ゆっくり歩かせる」という日本人の子育ての知恵を凝縮させた格言があるように、自立した子供を育てるには、「しっかりと抱く」という愛着と「下に降ろす」という分離も必要となります。母性と父性の役割とも言っています。

 豊かすぎた日本では、今まで愛情は与えるものと思い込んでいた節があります。そのため「物を与えて」心を失わせてしまっていたきらいがあります。「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるように、私達はもう充分に、他国で作ってもらった食べ物を味わってきました。自分の食べるものは自分で作りましょう。また衣食も充分に足りておりますから「礼節」を心がけましょう。その一歩が家庭の教育力の再生につながってゆくのです。学校の教育力もまた大切なことはいうまでもありません。

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