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中田雅敏の研究室便り

中田雅敏の推薦図書 その1「歴女待望の本が出版」

2014/11/20

 池波正太郎の「鬼平犯科帳」という時代小説がある。早くからテレビドラマ化され映画にもなっている。萬屋錦之介、丹波哲郎、尾上松禄、中村吉右衛門、などが主役を務めた。

 池波正太郎は、時代考証に一家言を持っていた。そうした時代小説家には柴田練三郎、司馬遼太郎などがいる。山岡壮八など時代小説家として一時代を築いて来た。しかし、作家は作家であって歴史研究家ではない。今では近来にない歴史ブームであり、若い女子大生たちが歴史と旅を愛し「歴女ブーム」が続いている。

 一方、中高年の登山ブームが盛況であるが、遭難事故や思わぬ大噴火などがあり、安易な登山に警鐘が鳴らされている。しかし、登山ブームは依然根強く、若い女性に人気があり「山ガール」などとよばれている。こうしたブームも或る意味地域活性に大いに役立っている。地方創生相も置かれているが、多くの方々の創案と実行が伴わないとなかなか実行ができない。人口減もくい止められない。

 そうした意味からも「ブーム」が一時のものだけに終わらない、永い努力と実行が必要なことは言うまでもない。その点、池波正太郎の「鬼平犯科帳」は愛読者が多い。テレビドラマにコミック、それに文庫本の愛読者は多数いる。これは単に愛読者の多さだけにとどまらない。卒業論文のテーマにもなっている。

 歴史学者の小和田哲男先生、磯田道史先生、山本博文先生らが、次々と歴史の事実に関する著書を明らかにし、時代考証を通して新たな時代劇映画を生み出してくれるからである。「たそがれ清兵衛」「武士の一分」「算盤武士」「蜩の記」などの映画は、時代劇愛好家にはたまらない魅力がある。「鬼平犯科帳」もそのひとつである。

 昭和四十九年に「人足寄場顕彰会」が発足した。戦前から人足寄場に深い関心を持っていた瀧川政次郎氏が代表で組織した顕彰会であった。当時埋もれかけていた人足寄場の歴史に世間の目を啓らき、人足寄場の行刑史における歴史的意義を目的に、ひろく学会、法曹界、文学界等に呼びかけ顕彰会を組織した。

 瀧川政次郎氏は、この前年に『長谷川平蔵・その生涯と人足寄場』を執筆し、平蔵の業績と人足寄場についての研究を表わし、顕彰会が発足すると『人足寄場史・我が国自由刑保安処分の源流』という研究書を発刊した。この研究書は、戦前戦後を通じて日本の行刊史、法制史における人足寄場の評価は、日本における近代自由刑制度、保安処分制度の濫觴として評価する点で一致している。

 この度、山本博文先生が「江戸学講座」として本を出版された。この書を宮部みゆき氏は「池波正太郎の鬼平犯科帳は有名な火付盗賊改、長谷川平蔵は能力のあまり嫉妬を買い出世できなかった事実など、哀歓胸に迫る話も満載。江戸がぐっと身近になる」と書評に書いてある。なかなか面白そうな本である。

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