2009年は世界的な景気減速下での学校運営を迫られることになる。教育費は家計の中でも節約の対象となりにくい分野ではあるが、100年に一度と言われる経済環境では影響は避けられない。また、今回の金融危機で大きく資産を傷つけた学校法人も出てきている。幸い、八洲学園は株はおろか定期預金による運用すら行わず、すべてを預金保護の対象となる決済性預金としていたため、まったく影響を受けていない。そのため、不況の影響で一時的に入学者が減少したとしても、すぐに経営に深刻な影響を与えるということはないが、問題は今回の不景気がいつまで続くかということだろう。
現在のところ、景気変動があまりにも急激だったことから、変化に対応し切れずに企業の収益が急速に悪化したことに加えて、マスコミの一方通行的な報道で心理的に萎縮し、個人、企業、銀行も極端に財布の紐を締めている状態だろう。そういう意味で明らかにオーバーシュートに思える。そのため、いつまでも閉じこもっていられるわけでもなく、多少の景気回復は期待できるもしれない。しかし、内需関連の企業の収益までもが悪化し、給与の減額や正社員のリストラまで波及してくると景気回復には時間がかかる。そもそも、大きなトレンド転換の可能性もあり、10年のスパンで景気が低迷するかも知れない。もしかすれば、人口が減少局面に突入したのだから、二度と景気の拡大が起こらないということも想定しなければいけない。
そういう現在の状況は新しいことにチャレンジするチャンスだと捉えている。オーバーシュートが是正されたり、素直に景気が回復した場合はもちろん、低成長へのトレンド変換だとしても、何か新しいことを始めるのには最適である。八洲学園大学を開学してからのこの5年間は大学を軌道に乗せることだけに専念してきたが、八洲学園の歴史を振り返れば、そろそろ変革の能動者として自らが次の一歩を踏み出すタイミングとも一致する。お金を貯め込んでばかりでは景気は回復しない。2009年は学園のミッション実現のために積極的な投資を再開する年としたい。
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