講師プロフィール (多田 嘉夫)

「歴史を楽しむ会」代表
私は大学院にて政治思想史を専攻し、明治国家のグランドデザイナー•井上毅と外交の関係を研究いたしました。修了後は神奈川県立高校を経て、専門学校(大原学園・法商学園)の専任教員として長年教鞭を執ってまいりました。
専門学校では公務員コースを担当し、地歴・公民から政治学・行政学まで幅広く指導。多くの学生を公務員として社会に送り出す傍ら、学科責任者として地域・行政と連携した教育環境の整備にも尽力いたしました。
近年は地域活動にも注力しており、2025年3月には学生と共に挑戦した「COG(チャレンジ・オープン・ガバナンス)」にてファイナリストに選出され、東京大学ての最終選考会て協賛団体賞を受賞。
また、「歴史を楽しむ会」を立ち上げ、2023年より水戸市民会館にて「超水戸学入門」を開講し、地域の方々と歴史を通じた交流を深めております。最近では、note(https://note.com/magic_hebe3453)にて「超•水戸学入門」シリーズをデジタル配信しています。
これまでの教育経験と研究知見を活かし、新しいフィールドでもチャレンジ精神を持って、地域の皆様と共に学びを深めていきたいと考えております。
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担当講座一覧
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続・超水戸学入門 「徳川兄弟!~悲劇のプリンス徳川慶喜・昭武とその志を継いだ渋沢栄一の物語~」
本講座では、幕末の動乱期を駆け抜けた最後の将軍・徳川慶喜、その弟・昭武、そして彼らを支えた渋沢栄一の三人に焦点を当て、幕末から明治への変革期を読み解きます。
慶喜と昭武は、「攘夷の巨魁」と呼ばれた水戸藩主•徳川斉昭を父に持ち、激動の国政に翻弄されました。1867 年、将軍となった慶喜は、15歳の弟・昭武を名代としてパリ万国博覧会へ派遣します。この時、昭武の随行員として白羽の矢が立ったのが、一橋家の家臣から幕臣となっていた渋沢栄一でした。
農民出身ながら水戸学の影響を受けて育った渋沢は、パリ滞在中に西洋文化を吸収。帰国後は「日本資本主義の父」として近代日本の基盤を築くとともに、明治以降も徳川家との交流を続け、その再興に尽力しました。父・斉昭が掲げた「尊王攘夷」という理想は、彼ら三人の数奇な運命を経て、いかにして「尊王富国」という近代国家のビジョンヘと昇華されたのか。本講座では、三人の足跡を追いながら、彼らの視点から見た幕末・維新の真実に迫ります。 -
超水戸学入門 ~日本史の中の「水戸学」~
※本講座の受付は終了しました。お申込みありがとうございました。※
水戸学は、徳川御三家の水戸藩で生まれた「学風」である。第二代藩主徳川光圀による歴史書『大日本史』編纂事業を基盤として形成された。『大日本史』は、完成まで250年の歳月を要した。この間、水戸学も時代の変化と共にその姿を変えて来た。光圀以来、水戸学は尊王論を基盤としながら、19世紀には差し迫る西洋列強への対応策として攘夷思想が生まれ、幕末期には「尊王攘夷」思想として確立され、幕末日本に大きな影響を及ぼしていく。水戸学は、徳川御三家として最後まで「尊王敬幕」の立場を貫いたが、水戸学の尊王論は、やがて討幕派によって天皇の政治利用を引き起こし、幕府・水戸藩を崩壊に導くことになる。それは、水戸藩・水戸学者たちにとって「意図せざる望ましくない結果」 (R.K.マートン「潜在的逆機能」)であったに違いない。水戸学にはこうした「逆説」が宿命的に組み込まれていた。
本講座では、水戸学の形成・変遷過程を追いながら水戸学が日本史に与えた影響を考えていきたい。