八洲学園大学 公開講座

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小林一茶の近代へのまなざし

開講日: 12/11(日) , 18(日) , 25(日)

※本講座の受付は終了しました。多数のお申込みありがとうございました。※

小林一茶は「すずめの子 そこのけそこのけ お馬が通る」「春風や 牛に引かれて 善光寺」など生き物への愛情を表した句が特徴の江戸時代を代表する俳諧師の一人である。現在でも愛される句を世に送り出した一茶であるが、その生涯は、幼少期の継母との不仲、遺産相続争い、子どもや妻との死別、貧しさや病気など、波乱の連続であった。また、幕藩体制が爛熟退廃で犯罪、略奪が横行し、地方の自治体も混乱をしていたが、一茶はその時代に36年間地方行脚を続け、信濃に定住してから一茶調と言われる俳諧を築いた。そうした状況であっても本人は「飄々としていた」と言われている。なぜ一茶は、そのような生き方ができたのであろうか。 この講座では、一茶の生きた時代・作品から一茶の考え方を学び、今を生きる私たちへのヒントなることを目標とする。特に一茶は俳諧だけではなく「生き方・人生」においても特異な生活と思索の方法をもって生涯を生き抜いた。14歳で出郷し、51歳で帰郷するまで全国各地を行脚して20,000句に余る俳諧を残している。その人生は単に「良く生きた」というべきに定まらず、まさに特異な人生であった。その精神を辿ってみることとする。
講師 中田 雅敏 受講料(税込) 講座概要に掲載
講義時間 90分×3コマ 時間帯 13:00-14:30