2024年度図書館総合展に出展しました(スピーカーズ・コーナー編)
2024/11/21
こんにちは。教員の野口です。
11月5〜7日に開催された図書館総合展に八洲学園大学としてブース出展しました。ブースの運営や当日の様子については下山先生がまとめてくださいましたので、私からは11月5日に会場内企画として実施したスピーカーズコーナーの様子を紹介させていただきます。
図書館総合展 展示会場内イベント スピーカーズコーナー
「学校図書館から広がる学びの旅〜八洲学園大学で一緒に始めませんか?〜」
日時:11月5日(火)14:30〜15:15
司会:野口久美子(八洲学園大学教授)
登壇者:八洲学園大学在学生4名
https://www.libraryfair.jp/forum/2024/1215
コロナ禍でオンライン授業等、オンラインでのやり取りは日常化しましたが、八洲学園大学は2004年の開学当初から完全e-ラーニングを推進しており、実は「日本ではじめてのインターネット大学」です。ただ、それでも通信制大学の学びの実際は外からは見えにくく、「孤独」、「学生同士の交流がない」などのイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。今回は八洲の「学校図書館専門職養成プログラム」で学ぶ在学生の皆さんに登壇いただき、社会人学生のリアル、大学で学ぶことの意義について赤裸々に(?)語っていただこうと考えました。
まず、登壇いただいた在学生のお話をかいつまんでご紹介します。
Yさん:2022年に本学で司書資格を取得。2023年から小学校で学校司書として勤務するとともに、本学の学校図書館専門職養成プログラム(基礎)で学ばれました。学校司書として仕事をすることになった経緯、学校図書館の業務と八洲での学びがリンクしていった様子を具体例とともに紹介いただきました。「単位をとって終わりではなく、常に刺激や情報を受けられる」、「学校司書の仕事はとにかく楽しい!」というお話が印象的でした。
Tさん:子育ての過程で小学校図書館での勤務、夫の海外赴任先において日本語補習校の図書整備ボランティアを経験し、司書の知識をきちんと身につけたいと本学に入学したこと、司書資格と大学卒の資格を取得するにとどまらず、どんどん学びが広がっていったことを語ってくださいました。Tさんが本学で行った活動の一つである「LLブックの制作」については、こちらの記事をご参照ください。https://www.yashima.ac.jp/univ/news/2024/07/llweb.html
Sさん:子育ての途中で学校司書の職を得、その後、図書館とは違う業種のお仕事を経て、公共図書館員として図書館業界に復帰し、学校図書館支援の担当となったことをきっかけに本学の学校図書館専門職養成プログラムで学び始めた経緯が紹介されました。さらには本学で学んで良かったことをたくさん上げてくださいました。なかでも、「適度に時間に縛られる感じ」、「学割の有効活用」といった視点はまさに社会人学生のリアルであり、教員としては目からウロコでした。
Hさん:2019年に本学に入学し、司書科目や学校図書館専門職養成プログラムの他、博物館学芸員資格の取得など、幅広く学んでいらっしゃいます。地元の図書館のワークショップに参加したものの、図書館ならではの専門用語(レファレンス、ラーニングコモンズ)が分からない、自力で調べることにも限界があると感じていたところに、本学のウェブ広告がタイミングよく現れたことが八洲を知るきっかけだったそうです。大学で学んだことを生かして、市民ワークショップの企画運営、博物館ボランティア、関連学会での発表など、さらに活躍の場を広げていらっしゃることを紹介いただきました。
それぞれのお話のあと、さらに野口から皆さんに2つの問いを投げかけました。お話いただいた内容をそのままご紹介します。
Question①:八洲で学び直しをして一番良かったことは?
Yさん:司書のお仕事は実はとても奥が深いんですね。カウンターで本の貸出返却の手続きをするだけではなく、レファレンスといって利用者の問い合わせに対して図書資料の紹介や提示をすることもありますし、先生が行う授業の支援に入ることもあります。実際に業務を始めてみると、様々なことが起こります。なので前もって勉強をして、業務の見通しが立てられたことはほんとうに良かったと思います。
Tさん:何と言っても「人との出会い」です!先生方や共に学び合う仲間と出会えたことが、一番良かったと思っています。人生のバックグラウンドが違う方々との出会いは本当に新鮮で、自分の視野を広げてもらっています。
Sさん:日常生活を送っていては絶対にわからないことを知ることができることです。自分が仕事や生活をしていて出会えない方と同時に講義を受けていることは私にとって非日常に飛んでいける楽しい時間です。日常では知ることができないことを学ぶのは幸せです。
Hさん:オンラインのスクーリング授業で、現役で司書業務や学校司書業務をしている受講生の皆さんとの、現場や経験をもとにしたディスカッションから、多くを学べたことです。こちらにおられるリアル・キャリアのお三方などと、授業で情報交換ができるわけです。
Question②:図書館業界にはオンラインを含めると沢山の研修、勉強の機会があると思うが、時間と費用をかけても大学で学び直しをする意義はどこにあると考えていますか?
Yさん:あえて人脈と言わせていただきます。社会経験をそれぞれ積んだもの同士が、お互いに同じ目的を持って学ぶことになりますが、それぞれがそれまでに培った能力や社会経験が、自分では考えつかなかったような視点や意見に反映されていて、友人からも学べることがたくさんです。そしてみなさんとても熱量が高くて、とても良い刺激になるし勉強になるんです。これは学生時代とは違う人脈形成だと思います。
Tさん:私は、目標にしていた司書資格取得から外れた科目でも、気になるものを見付けるとつい履修してしまいます。無駄で非効率に思えるこのような思い付きの学習も、本筋の学習と同じくらい有意義な学習だったりします。目標とする資格のための学習の他に、それを縁取る部分まで学習の幅を広げられるのが大学で学び直す意義だと思います。
Sさん:大学で学ぶ意義は、自分が経験からそうではないかと思っていることに学問的な裏付けができるということです。自分が意見として持っていることに裏付けをつけて語れるようになるのは大学で学ぶ意義だと思います。
Hさん:大学での学修は、「専門と体系」といった枠組みのもとに、「理論と議論」のある最新の学びにつながることに意義を感じます。少子化のなか、年齢の高い世代の学びのニーズにきちんとこたえることは、これからの大学の大切な役割ではないでしょうか。
登壇いただきました4名の在学生の皆様、当日ご参加下さったみなさま、ありがとうございました。
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