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小関慶太の研究室便り

【実学教育】松本少年刑務所参観

2024/09/12

2024年9月9日(月)、課外活動として長野県松本市にある「松本少年刑務所」へ参観に行きました。10:30松本駅改札口前に集合して、信州そばのお店でランチ懇親会を行いました。

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松本少年刑務所は、日本で唯一公教育(旭中学校桐分校)を行っています。今年度より全国の女子刑務所から選抜された5名の女子受刑者が1年間(中学校3年次編入)学んでいる。これまで776名の卒業生がいる。
桐分校の生徒受刑者は刑務作業を行わず1日7時間勉強をしている。また通信制高校に所属している受刑者は、半日勉強・半日刑務作業を行っている。来年度より施行される懲役刑・禁固刑を廃止し、拘禁刑による刑務作業の義務化の廃止を先駆的に行っている施設と行っても良いのかもしれない。
また授業参加も行っており、出身女子刑務所の担当刑務官が参観に来る。また通知表・生活記録の配布をはじめ、社会科見学も計画しているという。

桐分校や通信制高校に在籍する生徒(受刑者)は、机が通常の1.3倍の広さの他、時計(問題を解く際に時間を計るため必要)やデスクライト(就寝が21:00に対してこれらの受刑者には22:00まで勉強が可能)、書棚が設置されている。書棚には英和辞典などが並べられていました。

少年刑務所ですので若年者層の26歳未満の受刑者が収容されています。ただし、桐分校や職業訓練のための受刑者はこの限りではありません。受刑者の平均刑期は、3年未満/平均であり罪名は窃盗・詐欺が多いと説明を受けました。 

【外部通勤制度】
平成25年からキノコ栽培作業を行っています。

【民間協力者】
教誨師、篤志面接委員、外部協力によるクラブ活動があり、これまでは、大きな声が出すことが可能である詩吟が人気であったが、今年に入り身体表現クラブが大人気になったという。また「少年の母の会」の支援では、文通プログラムとして6往復のお手紙の交換を行っている。その際には個人情報・本名は書かずペンネームでのやり取りであり、内容面では、厳しさと温かさがあり、終わってしまうと「もっとやりたかった」という声を聞くことがあるという。なお双方の手紙の内容はチェックしている。また物的支援として靴下の差し入れに一言メッセージが入っている。

【地域との共生】
職場体験で中学生3名が来所し2日間刑務官を拝命し体験を行っている。体験区域は、職員区のみであり矯正区は対象外あると説明があった。

【質疑応答】
・図書館の活用方法
・桐分校の男女共学、男女別学とするかに関しては検討中

最後になりますが、参観を快く受け入れてくださりました松本少年刑務所及び法務省の皆様に感謝申し上げます。

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