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渡邉達生の研究室便り

干されるとは何か

2022/08/17

干される.jpg 7月下旬頃の田んぼ。水がありません。土はカラカラに乾き、大きなヒビ割れが入っています。水を田んぼに入れないようにして20日ぐらいたったところです。この頃の時期、敢えて田んぼに水を入れずに干すのです。干された稲には、まさに受難の時節到来です。

 水をあげたいのはヤマヤマ。しかし、敢えて干す。水を断たれた稲は、水気を探して固くなった土の中に根の先を伸ばすしかありません。困難なことです。根っこの先はやわらかです。そのやわらかさで、固い土を割って行くのですから。なかなかできることではありません。そのとき、時おり夕立が。まさに自然の恵み。わずかな湿り気が稲の活力を導きます。やってやれないことはないだろうと。このような、自然が果たしてくれる絶妙な力を受けて、稲は艱難を克服。まさしく、柔よく剛を制すで、自重を支えるたくましい根を具えることができるのです。

 水を張ったままだと、根っこはそんなことをするはずもなく、豊かな土の中でぬくぬくと育ち、新しい茎を周囲に増やして行きます。しかし、そうすると、いくら実っても自分を支える根っこを手に入れることはできず、豊かな実りを得たはいいが、倒れてしまいます。干されることで稲は、自立のための力強い根っこを養うことができるのです。

 人もそうではないかと思います。周囲と歩調が合わずに悩むこともあります。干された状態です。でも、見方を整えてみてはどうでしょう。それは、自立の力を養う機会を付与されたのだと。他の人との小さなふれあいに喜びを感じます。知恵を絞るきっかけができます。そして、逆流を、水を切って進む心地よさを味わうことができます。

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