
スイセンの自力
2014/03/15
花壇の陰にスイセンがひっそり咲いているのに気づきました。...昨年の5月ごろでしたか...、咲き終わったスイセンの鉢植えの鉢を日日草に明け渡すので、スイセンの球根を土からあげ、花壇の隅の日陰に置きました。その球根が花を咲かせているのです。
秋には土にもどしてあげようと思っていたのですが、ついそのままで冬を越させてしまいました。
悪気はなかったのですが、スイセンにはいじわるなことをしてしまいました。むき身で冬を過ごすことになったのですから。寒風や雪は身に染みたことでしょう。
でも、身の不遇をなげいたところで、何がどうなるのでもありません。考えてみれば、日陰の土の上であったことは、まだまだ、生きられるということでした。放っておかれたことを「良し」として、自力で寒さを縁として、自分の生きることに目を向けたのです。
人間の狭い了見を越えたところで植物は生きています。
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